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SENIOR

2022.08.02

カテゴリ | シニア

🌼シリンジの使い方

犬猫問わず高齢になる前に
慣れておくと便利な物をご紹介します🌼

第一弾はシリンジ給餌です💉
高齢になってくると
食べ物を噛む(咀嚼)筋力や
それを飲み込む(嚥下)機能が
低下することによって
上手くご飯やお水を
摂取出来なくなることがあります🚰
そうした時に、
本人の食べたい気持ちをサポートする
方法としてシリンジを使います◎

基本姿勢は
オスワリかフセの状態を維持して、
顔の向きは床と並行か少し下向きにし、
飲み込めなかったり本人が飲まなかった分は
口の外に落ちていくようにする事で
安全に給餌する事ができます🥄
(フードの場合は下に受け皿が◎)本人の好きな体勢によって
上記の姿勢が難しい場合、
喉元に軽く手を置いて
『ゴックン』という
喉の動きと音を毎回確認しながら
焦らずに少量ずつ
あげてもらうことをオススメします🍙

犬や猫にシリンジ給餌を行う際に寝た状態のまま与えたり、
人の赤ちゃんにミルクを与えるような姿勢で与えると
誤嚥のリスクが高まります⚠︎特に高齢動物(8歳以上)は
水や食べ物が気管に入らないよう蓋をする喉頭蓋の動きや
周辺の筋力低下により嚥下機能が落ちてきている可能性があり
本人の意図しないタイミングでフードや水が入ってくると
誤嚥を誘発する恐れがあります📣(他の人がコップを持った状態で水を飲むと
息継ぎと飲み込むタイミングが合わず咽せるのと同じですね😧)

人において利き手・利き足がある様に
食事をする際にも噛みやすい側・無意識に多く噛む側があり
それは動物も同じで、咀嚼や嚥下を得意とする方向があります🐶

飼い主の利き手が右手の場合、
犬の左側から給餌する事が多くなり
シリンジの先が口腔内の同じ場所に当たり続ける事で
口内炎の原因にもなる場合もあります💭

利き手ではない方であげるのが難しい場合は
動物の正面ではなくあげたい側に座って
肩を組むような形で顔の下で持つタオルやお皿を持って
覗き込むようにしてあげてみてください🌱左右両方試してみて本人(🐕🐈)の好みや
スムーズに飲み込める方があるかを確認するのも
ストレスを無くす為のポイントです💡

必要に迫られてからお互い不慣れな状態でやり始めるのではなく
ちゅーるや茹で汁など美味しい物を使って
動物達はシリンジから食べる・飲む練習を、
人間はシリンジの力加減を覚えて両手で使えるよう練習を❣️

シリンジに対して良い印象を付けておくことで
給餌や投薬で必要になった時、お互いストレスなく出来るので
ご飯の時間を穏やかな気持ちでケア・介護してあげられます☺️

給水に関しては一般的なシリンジで問題なく出来ますが
給餌に関しては与える物の硬さや大きさによっては
カテーテルチップシリンジでないと難しいことがあります💉
詳しい内容は
当院インスタグラムにて公開中です🎗
Premo🐾Instagram
種類やサイズ感を参考にしながら
是非試してみてください🎗