2022.05.13
カテゴリ | シニア
🌼特発性前庭疾患
雨や台風の日が続くと
特発性前庭疾患を
起こすことがあります
特発性=特定の原因がない
前庭=脳の平衡感覚を司る領域
*
主な症状として
斜頸:首を傾げている
旋回:ぐるぐると回る
眼振:眼球の反復運動
などが見られ、
ふらつきや嘔吐、食欲不振など
急激な体調悪化に繋がることも
あります🌪
*
以前、雪の予報があり
気圧が一気に下がった日に
我が家の愛犬(15)も
ふらつきと斜頸がみられました
正常な時の姿勢は
両前肢に均等に体重が乗っていて
左右の耳の高さが同じですが
(写真右側の緑の服)
症状が見られた日の夜は
顔が右側に傾き
前肢への体重も右にかかっていて
右耳の方が低い位置に
あるのがわかるかと思います
(写真左側の紺の服)
*
この日は歩く時も
ふら〜っと右側によろけていき
壁にぶつかったり
お水を飲むときも
姿勢が保てずに
バランスを崩したり
していました
*
幸いにも症状は軽く
無処置で時間経過とともに
改善していきましたが
来院される子の中には
眼振が4日間止まらず、
気持ち悪さから
ご飯もお水も自力で取れず
1週間点滴通院が
必要になった子もいます
個体によって出る症状は様々ですが
治療のほとんどが
対症療法になります
*
これからの梅雨の時期、
そして台風が来ると
こうした特発性前庭疾患は
シニアの子に起こりやすく
なってきます😵💫
普段のお顔の位置や
立ち姿、座っている姿勢などを
元気なうちによく観察してもらい
「いつもと違う気がする」
「なんかおかしいな?」と思ったら
その時の様子を写真、または
動画で記録していただき
早めに動物病院へご相談ください◎