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2024.02.01

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眼科診療~子猫に多い疾患🐈~

兵庫県明石市硯町のPremo動物病院です🐶
眼科診療のご紹介です👀

子猫でよく見られる不調の一つに眼の症状があります。
中でもいわゆる「猫風邪」と言われる病気が最もポピュラーです。
瞼の腫れ、目やになどの眼の症状と、くしゃみや咳などの呼吸器の症状が同時に起こることが多いです。
原因は様々ですが、以下に代表的なものを挙げます。

《ヘルペスウイルス》
結膜の浮腫、充血、目やにが主な症状
灰白色っぽい目やに
特に眼瞼の浮腫が強くみられる
角膜に木の枝状に潰瘍を起こす
重症化すると眼瞼癒着がみられる

《クラミジア》
結膜の充血、浮腫、目やにが主な症状
黄色〜黄緑色っぽい目やに
角膜の症状は見られない

写真の猫ちゃんは保護された当初から猫風邪の悪化、長期化が原因でまぶた同士の癒着と腫れが見られていました。元気も良く動きに問題はありませんでしたが、保護時推定2ヶ月とまだ幼かったことから治療による改善が見込めたため避妊手術の際に眼瞼の処置を一緒に行いました。

術後は少し涙や目やにが多く出ましたが、術後4ヶ月が経過してとても綺麗に目が開くようになりました。今も少し涙は出るようですが猫ちゃんは元気いっぱいに部屋中を走り回ってくれているようです。

早めにしっかりと治療ができればきれいに良くなることが多いですが、重症の場合は眼が開かなくなってしまったり、傷跡が残って視界が悪くなったりします。
眼が開かなくなった場合は手術で改善できる場合もありますが完全に綺麗な状態にすることは難しいです。

目やに、瞼の腫れが見られる場合はなるべく早く受診していただくことをお勧めします。

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